Niwata Collection

ビューティ・ライト・オー・マチック�Vは1961年(昭和36年)発売されました。
カメラ底部にはBEAUTY CAMERA CO.LTD.と
記載してあります。
レンズを取り囲む、大きなセレン受光部が特徴です。
CdSが出る前は、カメラと言えば皆こんな感じでしたね。

レンズはBIOKOR-S、F1.9、ｆ=45mm。
シャッターは、速度500分の1秒までのCOPAL-SVが付いています。
今の若い人たちは、このセレン受光部を見ると、一様に
「これ何ですか」と聞きます。

上部に露出計メーターがあります。このころのセレン光電池は、
暗い方向への感度が鈍かったですね。
今から考えると「ないよりマシ」という感じでしたが、そのころのマニアは皆「勘」が優れていました。

同年発売の初代キャノネットとレンズが同じではないかと思います。
微妙にレンズ押さえのリングが違いますが、他はすべて同じです。

1960年代初期のころまでは数十ものカメラメーカーがあったと聞きます。
レンズやシャッターを内製している所は少なく、他はすべて「組み立て屋」みたいな感じです。
それでも売るためには、ボディのデザインに凝るなど、努力をしています。
今のパソコンが似たような状況ですね。