本文へスキップ

Niwata Collection

ガラスアーティスト Bertil Vallien

画像



私は生活の中で重要と考えることを作品に表現したいと思っている。
それは知性と感性の間の葛藤である。創造と幸福と希望のために立つ柱をもった家屋。異なる思想をつなぐ橋。
手の届かぬ場所へと旅立つことを象徴するボート……。
光の反射よりも、吸収することで、ガラスの刹那的な美しさをはぎとることが、私の技術上の意図である。



バーティル・バリーンとの出会い

私がバーティル・バリーンに出会ったのは1993年、あるギャラリーでした。
小さな「ボウル」と題された作品でした。BALLではなくBOWLのほうです。
ブルーの小さな作品でしたが、今までの「ガラス」のイメージをくつがえすものでした。
ガラス本来の透明感は言うに及ばず、なんとも言えない温かみ、すばらしい現代感覚、massとしての存在感。
そして、何よりも芸術性を支える技術的完成度の高さに、一目見て気に入ってしまいました。

机の上において毎日ながめるうちに、バーティル・バリーンについて知りたいと思い資料を取り寄せました。
それによって、現代ガラス界において最高レベルの評価を得ている作家であること。
NHKほか世界中のメディアで特集されるほどの、すごい作家なのだということが分かったのです。

バーティル・バリーンは「人生は流れる水の様だ」と言っています。
ですから彼の作品の中には水の中を泳ぐ人間の姿がどこかに表現された作品、あるいは水の上を旅するボートが多いです。

いつもは美術館などからの依頼作品である大物を制作しているそうですが、気が向いたとき私のコレクションにあるような小物を作っているそうです。
金額の面で、とても大物は買えないので小物をコツコツと集めてきました。

個人のコレクションとしては、小品とはいえ数がそろっていると、あるギャラリーの方に言われました。
何かを自慢しようというような動機で集めたのではないのですが、バーティル・バリーンと、ガラスの違う一面を知ってもらいたくて、事務所に来てくださる方に見てもらっています。

略歴

1938
ストックホルム生まれ
1957〜61
ストックホルムの国立美術工芸デザイン大学で学ぶ
1961〜63
王室奨学金を得てアメリカならびにメキシコへ留学
1963〜
世界的ガラスメーカー、コスタ・ボダ社のデザイナーとなる
1967〜84
国立美術工芸デザイン大学でガラス課主任教授
1980〜89
アメリカ、ピルチャックガラス学校客員講師
1985
アメリカ、ロードアイランドデザイン学校講師
1990
スウェーデン、カルマー大学教授
博士号取得
1992〜
ハワイ大学客員教授をはじめ世界各地で教鞭をとる

主要展覧会・受賞歴

1961
国立美術工芸デザイン大学の最優秀学生に選ばれる
1962
ヤングアメリカン賞一等賞
1963
アメリカ、ライダー画廊にて個展
1967
イルム賞受賞
1968
スウェーデン政府奨学金
1974
世界クラフト会議優秀賞
1980
西武画廊にて個展
1981
日本インテリアマガジン誌表彰
1983
スウェーデン国立美術館デザイン展一等賞
1984
スウェーデン優秀デザイン賞受賞
1985
ドイツ、コーブルグ・ガラス展二等賞
アメリカ国立美術展銀メダル
1986
アメリカ、ドイツ等で個展
1987
アメリカ、スウェーデン、ラトヴィア等で個展
1988
デンマーク、フォームランド賞受賞
1991
フォームランド賞受賞
1992
東京、麻布美術工芸館にて個展
横浜美術館にて個展
フランス、イタリア、スペイン、メキシコ、ドイツ等で個展
1993
スウェーデン、レガーギヤラリーで個展
スウェーデン大使館後援により日本各地のギャラリーにて個展
1994
スウェーデン商工会議所文化賞
1995
アメリカ、アーバングラス賞
横浜美術館で個展

主な収蔵先

スウェーデン国立美術館
スウェーデン国王コレクション
レスカ美術館
トロンヘイム美術館
(以上スウェーデン)

コーニング・ガラス美術館
マイクロソフト・アートコレクション
メトロポリタン美術館
シアトル美術館
シカゴ美術研究所
トレド美術館
(以上アメリカ)

ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館
(以上イギリス)

パリ装飾美術館
(以上フランス)

ローザンヌ装飾美術館
(以上スイス)

デュツセルドルフ美術館
(以上デンマーク)

ウェスタン・オーストリア美術館
(以上オーストリア)

北海道立近代美術館
京都国立近代美術館
横浜美術館
庭田コレクション
(以上日本)